和歌山(TR)-「紀州のドン・ファン」として知られる裕福な77歳の男性が殺害されてから6年、和歌山地方裁判所で待望の裁判員裁判が始まった。
木曜日の午前10時30分過ぎ、28歳の被告人須藤早紀は黒のノースリーブのドレスを着て法廷に入った。
須藤は、2018年に年上の夫である野崎幸助に覚醒剤(メタンフェタミン)を過剰に与えて殺害した罪に問われている。
須藤は静かに無実を主張した。「私は野崎を殺していませんし、覚醒剤も与えていません」と彼女は言った。「私は無実です」
フジニュースネットワーク(9月12日)によると、警察官が彼女に対する罪状を読み上げた時でさえ、彼女は特に動揺した様子はなく、耳を触ったり髪を後ろにかき上げたりする姿が見られた。
「完全犯罪」
一方、検察側は冒頭陳述で「被告は財産目当てで野崎さんと結婚し、完全犯罪で巨額の遺産を得るために殺害した」と主張した。
事件前、咲さんは「完全犯罪」「高齢者死亡」「覚醒剤過剰摂取」などのキーワードを検索していた。また、「妻に全財産を残す遺言書の文面」も検索していた。
咲さんはその後、違法薬物売買サイトから致死量の3倍以上にあたる3グラム以上の覚醒剤を注文した。
目撃者28人
野崎は著書数冊で、4000人の女性と寝たと主張している。生前、彼は複数の事業を経営していた。遺産は13億円とされる。
今回の殺人事件は直接的な証拠が少なく、検察は前例のない28人の証人を召喚して早紀被告の罪を立証する予定だ。
一方、刑事事件に詳しい専門家は有罪判決のハードルが高いと指摘する。
ユアエース法律事務所の綾根正樹代表弁護士は「刑事裁判では、犯罪を合理的な疑いの余地なく立証する必要がある。例えば、被害者が自ら覚せい剤を摂取した可能性が高い場合は、無罪にはならない」と話す。
判決は今年12月に言い渡される。
ソースは英語です: Widow of ‘Don Juan of Kishu’ denies murder allegations